八宝菜村
八宝菜大王、チャンポン総督を 待ち構えている。
敦敦、報告に来る。
敦 敦 申し上げます。唯今、チャンポン総督様 お戻りに なりました。
八宝菜大王 おお、チャンポン総督が 戻ったか・・・すぐに ここへ 通せ。
そこへ、チャンポン総督、どせいくん、ことり、リュウ、トミーと共に 入って来る。
チャンポン 八宝菜大王様、唯今 戻りました。
八宝菜大王 おお、戻ったか、・・・して、忝忝は 無事か?
チャンポン は、それが・・・訳は 後で お話し致しますが・・・お客様を お連れ致しました。
こ と り ちょっくら、厄介になるよ。
八 宝 菜 これは これは、よく いらっしゃいました。
こ と り 俺いら ことりと言うんだ。
八宝菜大王 この村の王で 八宝菜と申します。
リ ュ ウ 俺いらは リュウってんだ。
ト ミ ー 俺いらは トミー。
八宝菜大王 こちらの お坊様は・・・・・・?
こ と り 俺いらの お師匠様で どせいくんだ。
拉麺、米粉、炒飯、眠眠、出てくる。
眠 眠 ねえ ねえ どせいくんって、偉い方なの?
こ と り そりゃあ、偉いの偉くないのって・・・。
眠 眠 ・・・どっちなの?
一同、ズルッ。
どせいくん ところで・・・あなた方は、妖怪から 足を洗った とのことですが・・・?
八宝菜大王 我々は、元は 妖怪暴力団だったのですが・・・。
リ ュ ウ 妖怪の 暴力団だったの・・・・・・?
八宝菜大王 ・・・はい。・・・ですが・・・『妖怪・暴力団・新法』が 施行されてからは・・・。
拉 麵 ・・・当局の取締まりが 厳しくなり・・・。
チャンポン ・・・若い者は コインロッカーに 武器を 捨てる有様・・・。
八宝菜大王 丁度、潮時と 堅気になりました。
どせいくん 左様で、・・・、ところで・・・先程の棒棒鶏大魔女とは、何者で・・・?
八宝菜大王 この山の向こうに 住む 妖怪で・・・。
炒 飯 我々が 堅気になってからは、縄張りを 広め・・・。
拉 麵 旅人は襲うわ・・・。
米 粉 娘っこには 悪さを するわの やりたい放題・・・。
どせいくん それは 羨ましい・・・。
米 粉 えッ?
どせいくん あ、いや、何でもない。
チャンポン 大した妖怪でもない くせに、最近では、思い上がりも、甚だしく、棒棒鶏妖怪大魔女などと ふざけた 名前を 名乗っています。
敦 敦 この前も、お姉ちゃんの忝忝を棒棒鶏の息子の哨メラ王子の嫁にと攫って行きました。
リ ュ ウ そいつぁ、大変だ。
チャンポン それで、私の配下の者に 命じて 助け出して いたのです。
どせいくん アッ、それを 我々が 邪魔したという訳ですね。
チャンポン ソォ ユゥ コト。
湯麵、焼売、登場。
湯麵・焼売 『大変です』
八宝菜大王 湯麵、焼売、何事です・・・・・・?
どせいくん どうしました?
湯 麵 はぁ、・・・それが・・・。
焼 売 ここでは・・・ちょっと・・・。
どせいくん 我々は 外しましょう。
どせいくん、ことり、リュウ、トミー、退場。
照明、少し暗くなる。
湯 麵 これが・・・こんな 手紙が・・・・。
チャンポン総督、手紙を読む。
チャンポン ★手紙『忝忝を 返して 欲しくば 大人しく どせいくん、ことり、リュウ、トミーを渡せ』

まだまだこれから